2023年1月14日(土)~17日(火) 宿毛~内子~道後温泉~高松~小豆島~東京
  

1/17(火)
小豆島交通の定期観光バスで島めぐりをする予定だったが、バスの運行が中止になり、観光タクシーで島めぐりすることにした。
 
8:30にタクシーがホテルに向かいに来てくれた。Iさんと言う運転手さんだ。最初、小豆島八十八ヶ所霊場の1つ宝生院にある樹齢1600年の真柏(シンパク)を見た。応神天皇が近くの皇踏山に登られて、その記念に手植えされた伝承があるが、応神天皇は「古事記」では130歳で崩御したとされているので、一種の伝承なのかも知れない。
木は見惚れるほど見事な古木でまさに霊場の神木にふさわしく思えた。幹は大きく2つの幹に別れ、見る方向によって、龍、亀、象にみえる。1600年以上もこの地に立っている姿は、生きることにアクセクしている人間に対して無言の慰め、いや、諦めを与えてくれているように感じた。ゆっくりと木の周りを一周し、手を合わせた。
宝生院から寒霞渓に向かった。その途中に、車の右側に削られた斜面があったので、運転手さんに聞いてみると、「この島は昔、採石場で栄えたそうで、大阪城の石垣もこの島から運びだされた」と教えてくれた。運転手さんは、大観望展望台に案内してくれた。寒霞渓に着くと朝が早かったせいか、観光客はおらず、やや、寒かったが、180度の渓谷美を堪能できた。帰りは頂上からロープウェーに乗り下に降りた。
(樹齢1600年の真柏) (寒霞渓のロープウェー)
 
「二十四の瞳」の分教場と「二十四の瞳映画村(閉館中)」を回ったが、その時、運転手さんに「二十四の瞳って今の若人は知っているの?」と聞いたら、Iさんは、「若い観光客は、高峰秀子や田中裕子の映画を知らないから、映画村はパスする人が多い」と話してくれた。
 
-時代は、確実に動いている-
 
その後、木樽使っている醤油蔵と醤油蔵の壁が美しい丸金醤油に向かった。醤油蔵が建っている地区に入ると「醤油」の独特な臭いがした。ヤマで生醤油をお土産で買った、
最後に、山の上にある西の瀧龍水密寺を訪ねた。車のすれ違いができないほど道が細い。その道をIさんは慣れた運転で登って行った。寺に着くまですれ違いの車が一台もなく、妙に安心した。
瀧龍水密寺は山の頂上近くの切り立った崖の下にあった。昨日の金毘羅山を思い出しながら階段を登った。修験者の修行寺のように感じた。

(瀧龍水密寺)
 
昼食に小豆島名物の「そうめん」を食べ、土庄港に戻り、14:00発新岡山港行きのフェリーにのり、岡山新港からバスで岡山駅東口についた。予定より2時間はやく岡山駅についたので、予定を変更し、東京20:03着の新幹線のぞみ号に変更し帰京した。
こうして、四国漫遊8日間の度は無事結末を向かえた。

 
  
 
 
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