2023年1月10日(火)~13日(金) 東京~伊予西条~高知~馬路村~室戸岬~足摺岬
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1月13日(金)
9:00、ホテルに迎えにきたT夫妻と出発、一路、足摺岬に向かった。途中四万十の国道沿いの「田子作」といううどんやで昼食、注文したのは「田子作うどん」、「おでん」、それと無料の「ゆでたまご」だった。「田子作うどん」は、お店の母さんが作った人参、キャベツなどの野菜を煮込んだ「うどん」、「おでん」は、厚揚げと大根とこんにゃくを串刺しにしたかつおだし風の、どちらも出汁がでていて、まさに田舎の味で、美味しかった。また、店を出したのが40年以上前だと語る母さんとの会話が「旅のオアシス」そのものだった。

-旅には、田舎のお店がよく似合う-

「足摺岬には強風が良く似合う」と僕は勝手に思っている。今日は、雨は降ってはいないが、強風が頬をたたいていた。まさに、僕の想定した「足摺岬」そのものだった。雲も霧もなかったため、眺望は最高だった。
-田宮虎彦の「足摺岬」を思い出した-
主人公の大学生が自殺しようと足摺岬へやってくるが、偶然、泊まった旅館でお遍路の老人や薬売りの商人とめぐり会い、自殺を踏みとどまると言う話だ。
僕の頭にはその残像が強く残っていたから、「足摺岬には強風が良く似合う」ってことになったらしい。亜熱帯の散策ルートを灯台まで歩き、小さな展望台で前面に開かれた太平洋を眺めた。
 
(足摺岬) (足摺岬:土佐偉人像案内図)
 
その後、足摺岬から本日の宿泊先である宿毛に向かった。宿は「宿毛リゾートヤシの湯」だ。部屋から宿毛湾が良く見えた。
夕食は、伊予西条「石鎚酒藏」で、お土産に頂いたフランスKura Masterで金賞を受賞した純米大吟醸を持ち込みの宴会だ。今晩がT夫妻との最後の宴なので話がはずむ。
「高知城には板垣退助、足摺岬にはジョン万次郎の銅像があった。高知県民は銅像が好きなのかな」と僕が言うと、
「そういえば足摺岬には16人の銅像の案内板あった」とT氏。
「その案内板の写真を取った」とM氏。
その写真を見ながら、本州人の4人は、高知県について話出した。
その話のなかでの最高傑作は、高知駅前にある銅像、坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎の銅像の話だった。
T夫妻によれば、この3人の銅像はハリボテで台風がくると壊れしまう恐れがあるので、台風の度に、8万円をかけて取り外し倉庫に運ぶそうだ。
ある時、友人が高知を訪ねた際に、駅前の銅像がないのでガッカリしたとのことだっったそうな。
・・・・・その友人が訪ねた時期は、ちょうど台風の時期で、たまたま、ハリボテ3人の偉人像は、倉庫の中だったとの話でした。
高知には面白い話が多いのです。
 
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